三浦家住宅は、江戸時代に代々肝いりを努めた豪農・三浦氏の屋敷。
秋田市の東北部に位置する金足黒川地区に所在、中世城館(黒川館跡)の高台に広大な屋敷地を構えている。文久元(1861)年に※両中門造の主屋が建築されてから順次整備され、昭和の初めにはほぼ現在の屋敷構えとなった。
平成12年から4年かけて保存修復工事が行われた後、平成16年に秋田市指定文化財に。その2年後に県指定を飛び越して、国重要文化財に指定された。
主屋は、東北地方最大規模といわれ、幕末から昭和初期にかけて建築された米蔵や文庫蔵など上質な造りの附属建物がよく残っており、当地方の豪農の屋敷構えの発展形態を知る上で価値が高い。
大正期になって本格化した黒川油田の開発による人口増加に伴って、大正7(1918)年には邸内に郵便局を開局するなど、地域経済の発展にも大きく貢献していた三浦家。昭和51年まで現役で活躍していたこの郵便局の内部は当時のまま保存されている。
※両中門造(りょうちゅうもんづくり):おもに東北地方日本海側でみられる茅葺き民家の形式で、本屋に馬屋中門と座敷中門を突出させた凹字形の平面をもつ。
三浦家住宅保存会 018−873-6709
- 名前:
- 三浦館
- 電話番号:
- 018-873-6709
- 住所:
- 秋田県秋田市金足黒川字黒川178
- URL:
- http://www.miurayakata.jp/pctop.htm