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秋田県立博物館分館 旧奈良家住宅





旧奈良家住宅は、江戸時代中期の宝暦年間(1751~1763)に奈良家9代善政(喜兵衛)によって建てられました。このときの棟梁は土崎の間杉五郎八で、3年の歳月と銀70貫を費やしたといわれています。
建物の両端が前面に突き出す形は両中門造りとよばれ、秋田県中央海岸部の代表的な農家建築です。奈良家の場合は、正面左側が上手の中門(座敷中門)、右が下手の中門(厩中門)になっています。
茅葺き屋根や板壁、鉋仕上げ・チョウナ仕上げによる部材などから、いかにも古風な民家をうかがうことができます。それとともに、入母屋に構えた厩中門の屋根や、書院造り風の座敷などからは、県内屈指の豪農としての格式の高さを知ることができます。
旧奈良家住宅は、秋田県中央海岸部の大型農家建築物として、よく初期の形態をとどめ、また建築年代が明らかな点でも貴重な民家であり、昭和40年5月29日に国の重要文化財に指定されました。
また、周辺には明治~大正時代に建てられた附属屋もあり、こちらも貴重な文化財です。

名前:
秋田県立博物館分館 旧奈良家住宅
電話番号:
018-873-5009
住所:
秋田県秋田市金足大字小泉字上前8
休業日:
毎週月曜日(ただし、祝日や振替休日と重なった時はその次の平日)、年末年始(12/28~1/3)、全館燻蒸消毒期間
営業時間:
9:30~16:30(4月~10月)9:30~16:00(11月~3月)
料金:
無料
URL:
http://www.akihaku.jp/